
秋の気配が日に日に強くなっていく9月。皆はどんな風に過ごしているかな?スポーツの秋・読書の秋・食欲の秋……なんて秋まみれになりそうなこれからの日々。忘れられない自分だけの秋を過ごせるといいね。
さて!今回はアクアリウムのお話。熱帯魚やエビちゃんを買ったらまずやらないといけないのが、水温合わせと水質合わせ。これらを合わせてよく水合わせとも呼ばれるね。お魚さんたちを持ち帰ったらすぐにでも水槽に入れ、泳いでいる様子を眺めて楽しみたい…。
だけどちょっと待って!お魚さんとこれからも末永く付き合っていけるよう、はやる気持ちを抑えつつ「水合わせ」を行おう!今回は初心者でも簡単に行える水合わせ方法を紹介するよ。
水合わせとは?

水合わせとは、生体を購入して水槽に移す前に行う、水温合わせと水質合わせのこと。これをやらないと生体の元気がなくなったり、最悪すぐに死んでしまうことも。
考えてみたら、僕たちがいきなり空気の薄い富士山頂に連れていかれたら、きっと高山病で苦しむことになるよね。だから、水合わせは生体が水槽内で元気に過ごすために必ず行わなければならないことなんだよ。
水合わせの手順とは?
早速ここでは、水合わせの手順を、水温合わせと水質合わせに分けて紹介していくことにしよう。手軽なので、何も気負うことはないからね。
まずは「水温合わせ」をしよう!

最初に、生体が入っている袋を水槽の中に入れ、30~60分ほど放置しよう。水温合わせに必要な工程はたったこれだけ!簡単でしょ?水温合わせを行うことで、生体に対する温度差によるダメージを軽減できる。本当に水温が調節できているか不安な人は、水温計を袋の中にいれておくと安心だね。
ちなみに、この度お迎えしたのは、「アフリカンランプアイ」というアフリカ原産のメダカの仲間。体調は約3cmと小さく、目の上が青く輝いているように見えてとてもきれいなんだ。それとミナミヌマエビもお迎え。ミナミヌマエビは淡水性の小型のエビで、日本・朝鮮半島・台湾・中国と幅広く生息しているよ。品種改良もされており、カラーバリエーションにも富んでいて、うまく飼えば勝手に繁殖していく。繁殖しすぎて手に余ることがあるので要注意!
僕は小型水槽を好んで使っているんだけど、愛用しているのはこれ!アクアリウムメーカーで有名なKOTOBUKI(コトブキ・コトブキ工芸・寿工芸)の「アーク250」。方舟(はこぶね)をイメージして作られたデザインはシンプルでスタイリッシュ。その外観に一目ぼれして以来、かれこれ6年間の付き合いになる。今は3台持っていて、うち一つは新品未使用。
ただ、今はアーク250は廃盤のようで、アーク400とアーク500が販売されているようだね。
次に「水質合わせ」をしよう!

水温合わせが完了したら、次は水質合わせだ。水槽内の水と袋の中の水は水質が異なる。ここでいう水質とは主にpH(ペーハー・ピーエッチ・ピーエイチ)値のこと。pH(ペーハー・ピーエッチ・ピーエイチ)とは水溶液の性質を表す単位であり、酸性やアルカリ性などと分類される。確か、この言葉を初めて聞いたのは中学生の理科の授業でだっけかな?
pHが異なる環境に生体がいきなり投入されると、驚いてショック症状(ペーハーショック・pHショック)を起こしてしまうことがあるんだ。そしてそれが命取りになるなんて場合も…。それを防ぐためにも、水質合わせはとても大事な工程なんだ。
まずは、水槽内に入れたままの袋を開く。そして、コップやスポイトを用いて袋の中の水を1/5ほどすくい取る。その後、すくい取った水と同量の水槽の水をゆっくりと袋の中へ入れよう。10分ほど放置したら、さらに1/5を交換する。これを5~10回ほど繰り返す。こんな感じで徐々に袋の中の水を水槽の水へと近づけていくんだ。
この工程を経ることで、袋の中の水と水槽内の水が同様の水質になっている。心配な人は水質テスターを用いて確認してみよう。これは僕も愛用しているもの。何より安いから購入しやすいよね。

水質合わせも完了したら、あとは生体を水槽へ入れよう!このとき、生体のみを水槽へ移すのがポイント。いくら換水したといっても、すべての水が入れ替わっている訳ではない。袋の中の水を水槽に入れることで病気が発生するのを防ぐために大切なポイントなんだ。
より厳密に水合わせができる「点滴法」もチェック!
今回は簡単な水合わせ方法を紹介したが、より厳密に水合わせが可能な「点滴法」という方法も。僕は上記の方法でやっていて、今まで特に問題はなかったけど、せっかくやるならしっかり水合わせしたい!という人は以下の方法もチェックしてみてね。僕がよく参考にしているビバアクアVIVAAQUAさんのチャンネルもためになるよ。
生体のなかでも、レッドチェリーシュリンプなどエビの種類によっては水質変化に弱い種類もいるので、そのような生体を飼いたい人は点滴法でゆっくりと水合わせするのがおすすめ。
おわりに

アクアリウムを始めた当初は、さまざまな場面で迷いがちだよね。この記事を執筆しながら、僕が初めて水合わせをしたときを思い出した。あの時はビビりながら手探りで恐る恐るやっていたな。あれから数年、今では無意識で手際よくできるようになった。
これからアクアリウムを始めようと思っている人、最近始めた人のためになるような情報をアップしていくので、これからもよろしくね!それじゃあまた!
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